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 富山県こどもこころの相談室は、平成29年4月に富山市に開業した民間の心理相談室です

 

 未就学児から18歳までの子どもと、そのご家族の相談をお引き受けしています。

  私が臨床心理士の仕事を始めたころ、あるボランティアの大学生と出会いました。その大学生の言葉が今でも印象に残っています。

「不登校の子どもが学校に行けるようになることは良いことなのでしょうか?」いう問いです。

 子どもが不登校という症状を示しているのは、子どもが自分のこころや身体を守るための防衛反応であると臨床心理学では考えます(心理的な要因で起きる多くの症状や行動も同じ考え方ができます)。つまり、自分のこころや身体がこれ以上壊れないために、人間に備わっている「防衛」という仕組みによって不登校(症状や、行動)という形として表現されているのです。

 身体の擦り傷はいつのまにか治っていきますが、こころの傷は放っておくと、より複雑化していく可能性があります。今、起きている子どもの症状や行動を軽減、解決したい場合、叱ったり、罰を与えたり、一方的なアドバイスをしたりするよりも、子どもの今の気持ちや考えを尊重しながら、子どもについて理解していくことが、遠回りのようで、一番の近道なのでしょう。

       

        大事なことは、子どもの症状や不適応(問題)行動は「子どものSOS」だという視点を大人がもつことです。

 子どもは大人のように自分の気持ちや考えを認知したり、言葉で表現したりすることが未熟です。そのため、3歳程度~12歳程度までの子どもには「遊び」という方法を用いることによって「子どものこころの世界を理解していきます。子どもの自由な遊びは「子どものこころの表現」であるとプレイセラピー(遊戯療法)では考えます(この発想は、約100年前に発見されたもので、歴史のある心理療法の一つです)。子どもは、遊びを通して不安、悲しみ、怒り、焦り、恐怖等の気持ちを表現します。その表現の意味を臨床心理士が理解しながら、子どもの気持ちや考えていることについて言葉で返したり、何も言わずに遊びを見守ったりすることが子どものこころの回復や成長に繋がります。

 思春期以降になってくると、言葉による交流がある程度可能になってきます。そのため、言葉を用いてのカウンセリングが多くなっていきます。話すのが苦手、何を話してよいか分からないというときは、箱庭や描画という方法を用いることもあります。箱庭や描画が「子どものこころの表現」だからです。作成した作品について、臨床心理士は専門的な知識や経験から子どものこころを理解しようと努めます。そして、理解したことを適切なときに、適切な言葉を用いながら子どもとの交流を深めていきます。それによって、子どもの悩み、症状、不適応行動が解消・解決に向かっていくのです。

   当相談室では、ていねいなコミュニケーションを重ねながら、子どもの症状、問題の軽減や解決等に向けて一緒に取り組みます。

                   臨床心理士は、こころの専門家です。

         子どもや、その家族のこころの回復や成長のお役に立てることがあると思っております。

〇これまでの臨床経験の中で、よく尋ねられる質問についてQ&Aにしてあります、カウンセリングに興味がある方は、Q&Aのページもお読みください。

当相談室は大きく5つの業務をしております。

1.カウンセリング(子ども・保護者・家族)

2.個別ペアレント・トレーニング(応用行動分析を用いた親に対する子育てトレーニング)

3.知能検査 

​4.講演会、研修会の講師、雑誌や新聞等でのコラムの執筆・取材   

5.心理職に対するスーパーヴィジョンや、対人援助職者に対するコンサルテーション

 詳細は、各ページをご覧ください。

富山県こどもこころの相談室 

代表 深澤大地

臨床心理士(16686号

​公認心理師(2112号)

 

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